時事ネタ

政府が8年ぶり政労使会議 賃上げ強調、統一選前に成果示す狙いも 他3記事

3/15 「年収の壁」で国の緩和案浮上 企業に助成金、保険料負担の一部補塡

 配偶者に扶養されているパート労働者らの年収が一定額を超えると社会保険料の負担が生じる「年収の壁」を巡り、勤め先企業がパート労働者らの保険料負担を一部肩代わりできるよう、国が企業に助成金を出す案が浮上している。「年収の壁」を超えた場合の手取りの減少を緩和し、パートの人がより長い時間働けるよう後押しするのが狙いだ。年収の壁を巡っては、厚生年金の適用対象となっていない中小企業などで働く人が、年収130万円を超えると扶養を外れ、自ら国民年金と国民健康保険に加入することになる「130万円の壁」もあるが、今回の案ではこうした人は対象とならない。

3/15 政府が8年ぶり政労使会議 賃上げ強調、統一選前に成果示す狙いも

 2015年4月以来8年ぶりに開催した政労使の会議で、岸田首相は「賃上げは『新しい資本主義』の最重要課題だ」と強調し賃上げに向けた本気度をアピールした。4月の統一地方選を前に一定の成果を打ち出したい考えだ。首相は「この30年間想定された(富裕層から周辺に富が滴り落ちる)トリクルダウンは起きなかった。この問題に終止符を打ち、賃金が毎年伸びる構造を作る」と宣言。春闘でインフレ率を超える賃上げの実現への意欲を示していた。政府がこの時期に会議を設定したのは、中小企業の労使協議が本格化するタイミングに合わせたためで、首相は中小企業などの賃上げができる環境作りに力を注ぐ姿勢を強調した。

 

3/16 韓国向け半導体材料、輸出管理の厳格化措置を緩和

 経済産業省は、韓国に対する半導体関連品目の輸出管理の厳格化措置を緩和すると発表した。日韓の局長級による政策対話で、韓国の輸出管理体制の改善を確認したほか、韓国が世界貿易機関(WTO)への提訴を取り下げると発表したためだ。日本は2019年、半導体の洗浄に使う「フッ化水素」など3品目の輸出手続きを厳しくした。軍事転用の恐れの低い物品や技術の輸出手続きが簡略になる優遇国「グループA(ホワイト国)」から韓国を外した措置については、今後も対話を継続する。

 

3/17 米大手11行が苦境の地銀を支援 信用不安抑制に4兆円預金

 バンク・オブ・アメリカなど米大手銀行11行は、経営難に陥っているファースト・リパブリック銀行に計300億ドル(約4兆円)の無保険の預金をすると発表した。同行は全米14位で、カリフォルニア州に拠点を置く。全米16位のシリコンバレー銀行など2行の経営破綻を機に預金が流出し、株価も暴落していた。預金を積み増し、手元資金を潤沢にすることで、信用不安の拡大を封じる狙いがある。

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