時事ネタ

大揺れの損保業界、保険料の事前調整疑いが拡大…カルテルの可能性も 他2記事

7/31 <異次元の10年>黒田前総裁「異次元緩和」導入の経緯明らかに

 日銀は、黒田前総裁が「異次元緩和」と称される大規模な金融緩和政策を導入した時期を含む2013年1~6月の金融政策決定会合の議事録を公開した。異次元緩和を決定した4月の会合では、黒田氏は「量・質ともにこれまでと次元の違う金融緩和を行う必要がある」と発言し、大量の国債購入を柱とした異次元緩和の導入を主導した経緯が明らかになった。前代未聞の大規模金融緩和は「黒田バズーカ」と称され、金融市場では株高・円安が進んだ。しかし、肝心の物価の反応は鈍く、2年後の15年度の消費者物価指数(生鮮食品除く)は0%、16年度はマイナス0・2%に沈んだ。

 

8/2 大揺れの損保業界、保険料の事前調整疑いが拡大…カルテルの可能性も

 損害保険会社による企業向け保険の保険料の事前調整を巡る問題で、石油元売り会社や鉄鋼会社などでも事前調整が疑われる契約が複数件あることがわかった。関係者によると、損保各社が進める調査の中で、事前の調整や情報交換の疑いが浮上しているという。東急グループや京成電鉄向けの保険入札ですでに事前調整の疑いが明らかになっており、不適切な行為が広がっていた模様だ。入札で提示する保険料について事前に情報交換する行為は、独占禁止法が禁じるカルテル行為にあたる可能性もあり、公正取引委員会の対応が焦点となる。

 

8/4 大手企業の賃上げ、3.99% 経団連集計、1992年以来の高水準

 経団連が発表した大企業の春闘の回答・妥結状況は、定期昇給と賃金を底上げするベースアップをあわせた賃上げ率が3・99%だった。1992年以来の高水準だ。デフレマインドの脱却と経済の好循環を目ざして経団連が呼びかけた「物価に負けない賃上げ」は、翌年以降への継続と中小企業への波及が今後の焦点となる。上昇率は、バブル経済の崩壊で経済の落ち込みが本格していく過程にあった93年の春闘の3・86%を上回り、92年の4・92%以来の水準だ。

コメントを残す

*