1/30 女性の平均賃金、男性の7割 開示義務で初公表
厚生労働省は、従業員300人超の企業に勤める女性の平均賃金が男性の69.5%にとどまるとの集計結果を公表した。女性活躍推進法に基づき2022年7月、男女の賃金格差の開示を義務付けており、結果を初めてまとめた。男性が賃金の高い管理職に多く、勤続年数も長い傾向があることが要因とみられる。厚労省は格差の是正を目指す。男性の賃金に対する女性の賃金を雇用形態別で見ると、正規は75.2%、非正規では80.2%だった。
1/31 23年自動車輸出、442万台 中国が日本を抜き初の世界首位
日本自動車工業会が発表した2023年の自動車輸出台数は前年比16%増の442万2682台だった。2年ぶりに増加したが、新型コロナウイルス禍前の19年の481万8132台には届かなかった。一方、中国の23年の輸出台数は57・9%増の491万台と過去最高を更新しており、年間の輸出台数で中国が日本を抜いて初の世界首位になった。中国の自動車輸出はここ数年、新興国やロシア向けガソリン車のほか、欧州や東南アジア向けの電気自動車(EV)が拡大し、年100万台ペースで急増している。22年にはドイツを抜いて世界2位に浮上していた。
2/1 米FRB、金利据え置き 早期利下げに慎重
米国の中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)は、金融政策を協議する連邦公開市場委員会で、主要政策金利の維持を決めた。金利の据え置きは4会合連続。市場では2022年3月からの利上げ局面が終わったとして、早期利下げへの期待がある。だがパウエル議長は次回3月会合で利下げに踏み切る可能性に懐疑的な考えを示した。パウエル氏は政策金利について「ピークに達している可能性が高い」とした。一方で利下げ開始の判断には「より多くの証拠が必要だ」とし、今後の経済指標を踏まえて判断する姿勢を堅持。次回会合で利下げに踏み切る可能性は、現時点では「高いとは思わない」と述べた。
2/1 マイナス金利解除、今春にも 「好循環」に自信、賃上げ見極め
日銀は賃金と物価がともに上昇する「好循環」の実現に自信を深めつつあり、早ければ3月に開く次回の金融政策決定会合で、政策修正に踏み切る可能性もある。「マイナス金利解除を含めた政策修正の要件は満たされつつある」。1月に公表した決定会合での「主な意見」によると、ある政策委員は今春闘で賃上げが加速する可能性が高まったとして、早期の政策修正を示唆した。日銀はこれを踏まえて政策修正を検討するとみられるが、賃金と物価の「好循環」実現に確信が持てなければ、中小企業の賃上げの状況がより明確になる4月以降の決定会合に判断を先送りする可能性もある。