8/27 オレンジ、カカオ、銅…「商品」が軒並み高騰 共通項は「供給制約」
農産物や金属など、世界中で大量に取引される「商品」(コモディティー)の国際価格が軒並み上がっている。農産物ではカカオ豆やオレンジ果汁が、金属では銅などが、今年に入り史上最高値をつけた。共通する背景として、地政学的な緊張や気候変動といった「供給側の制約」が浮かび上がる。世界的なインフレを長引かせる可能性も指摘されている。いずれも供給不足が値上がりの要因とみられる。生産地での紛争激化▽欧米によるロシアなどへの経済制裁、異常気象や病害の蔓延、環境保護意識や資源ナショナリズムの高まり、といった事情が絡み合っている。
8/29 最低賃金、全国平均1055円 人手確保へ過去最大51円増
2024年度の都道府県別最低賃金が出そろい、厚生労働省が発表した時給の全国平均は前年度比51円増の1055円だった。引き上げ額は過去最大。国が示した「目安」の50円を27県で上回り、徳島は84円増の980円と、異例の大幅引き上げを決めた。今年度は深刻な物価高や人手不足、今春闘の歴史的な賃上げ結果を背景に、最低賃金も大幅に増額。全国で時給950円を上回り、1000円超えは16都道府県に倍増した。新たな最低賃金は10月1日以降、順次適用される。
8/30 大阪府の宿泊税「最大200円引き上げ」方針案 税収は80億円に
旅行者などに課す「宿泊税」について、大阪府の有識者会議が宿泊税を最大200円引き上げる方針案が承認された。外国人観光客の急増による「オーバーツーリズム」対策が目的で、課税対象となる宿泊料金も「7000円以上」から「5000円以上」に広げる方針。アフターコロナや円安を追い風に外国人観光客が急増し、2025年の大阪・関西万博の開催やカジノを含む統合型リゾート=IRの開業を控え、オーバーツーリズムや街の美化対策が課題となり、大阪府知事は2024年3月、外国人観光客への「徴収金」制度の検討にも言及していた。